テクニック

スケールでハーモニーを感じよう♪

2021年4月にオープンした大泉学園のピアノ教室、ドレミレッスン音楽教室のあこ先生です♪

音を楽しむ音楽教室として、ピアノを弾くだけではなくいろいろな方法で音を楽しむことで、楽しく音楽力が身につくレッスンをしています。

Livinオズ大泉や東映撮影所の近くで、東映撮影所のバス停からも徒歩3分なので、大泉学園、石神井公園方面以外でも、和光市方面などからも通える場所にあります。

ピアノ上達には欠かせないスケール

ピアノを上手になるために避けて通れないのがスケール(音階)とアルペジオ(分散和音の一種)ですよね。

調性を知る上でも、指の動きを覚えるためにも、スケールの練習をレッスンの中に取り入れる先生は多いと思います。

実際、スケールもアルペジオも、曲の中に出てくる頻度がとても高いので、やって損することはほとんどありません。

ただ、どちらも大切だけど、どちらもただ指の動きや音を覚えることを目的に練習してしまうと、ただのトレーニングになってしまいます。

そして、ただのトレーニングとしてとらえてしまうと、義務感が生じてつまらなく感じてしまうこともあるんじゃないかと思っています。

そうならないように私は、スケールやアルペジオを弾く時にでも

『美しく弾く』

ということを心がけています♪

たったそれだけで、単なるトレーニングではなくなり、楽しい練習になってしまうのが不思議です(単純とも言います😆)

ハーモニック・スケール

私が習っているロシア奏法のレッスンで宿題に出されて知ったのが

マリア・ティーポによるテクニカル・エチュード

「ハーモニック・スケール」でした。

ハーモニック・スケールの表紙

ヨーロッパの伝統
ハーモニーとポリフォニーの意識につながるスケール

最初のほうにこの本についていろいろ書いてあります。

ハーモニーとポリフォニーの意識につながるスケール

音階は音楽の上で最も基本的な要素であり、構成音の理解や調整の把握の為にも、ピアニストの訓練としてそれを用いる事は妥当、適切な事である。同時に、あらゆるピアノ楽曲の演奏に於いて、ハーモニーの意識は不可欠であり、また、その意識のトレーニングも必要かつ重要なものである。

中略

初級者や、他の方には5分なり、10分なり、ご自由にアレンジしていただきたい。本書はそれが可能である。私が実際にこのエチュードを実践し思う事は、絶えず様々な思考を必要とする点にある。単に指のトレーニングのみに留まらず音楽の本質を見据え構成されたこのエチュードは、西洋の長い歴史の産物であり、是非とも日本の若いピアニスト達に紹介する必要を感じ、ここに1冊の教本とした。

本書を通じ、1人でも多くの方が音楽にまた演奏に、より自然に向き合う事が出来れば幸せである。

 

ハーモニック・スケールより

※ポリフォニーとは、複数の独立した声部からなる音楽のこと。多声音楽。

この本のことについて書こうと思って改めて読んでみて、共感しかなかった〜😆

8度以外や並進行以外でもスケールを弾こう

この本でのスケールでなぜハーモニーを意識できるかと言うと、それはスケールを8度の並進行以外でもたくさん弾くからだと思います。

このエチュードについてのページ

最初のほうの説明で

このエチュードについて

このエチュードは各音階の主音及び第3音からの開始音による上行・下行の組み合わせ6種のパターンで構成し、全調で実施される。

(例:Cdurの開始音はすべてドとミ)

①8度 並進行音階

②3度 並進行音階

③6度 並進行音階

④主音からの 反進行音階

⑤3度からの 反進行音階

⑥6度からの 反進行音階

エチュードの完全な形は、10章、11章であるが、初級者の導入として第1章より難易度の低いものより、1オクターブで進められる。(学習者の進度、成長により適宜2オクターブへの変換を薦める)

また、第1章に限り、初級者への配慮から調号の使用を避け個々に臨時記号を用いた。尚、本書では一貫し、7連符で表記される。

ハーモニック・スケールより

※Cdur(ツェードゥアー)はドから始まる音階のドイツの言い方で、日本の言い方だとハ長調、アメリカの言い方だとCメジャーとなります。
Cdurは、音階が
「ドレミファソラシド」

となり、音階が全て白鍵(白い鍵盤)なので、大体の教本ではこのCdurが最初に出てきます。

スケールの練習でよくするのが、この中の①の8度の並進行音階だと思います。

この場合、両手で練習したとしても

右手=ドレミファソラシド

左手=ドレミファソラシド

と、高さは違いますが同じ音になります。

これが、②の3度からの並進行音階の場合だと

右手=ミファソラシドレミ

左手=ドレミファソラシド

というようにそれぞれが違う音になります。

どうですか?

8度の並進行音階の時より3度の並進行音階のほうが、それぞれの音に違いが出てハーモニーを感じることができると思いませんか?

しかも、この本は11章まであるのですが、10章と11章の上級者用以外の9章までは、全てオクターブで書いてあるので、初級者でも無理なく練習できるところがいいと思います。

ちなみに私は、「このエチュードについて」に書いてあるように、オクターブのスケールを2オクターブに増やして弾いています♪

小さな頃から音楽を感じてスケール弾く大切さ

最近YouTubeで見たロシアのスケールのレッスン風景では、8度の並進行音階よりも、3度や6度の並進行音階や反進行音階をとても小さな生徒さんに対して行っていました。

楽譜を見て弾くのではなく、先生の音を聴いて真似をしていたのですが、中には1本指で弾いてる子もいました。

それを見て、小さいうちから8度の並進行音階だけではなく、他のいろいろな方法でもスケールを聴いたり弾いたりすると、より豊かな感性が育つのではないかと思いました。

スケールでハーモニーを感じよう♪

スケールの練習をする時、それが単なるテクニックの練習に終わってしまうのでは、せっかく大切な練習をしているのにとても勿体無いと思います。

私はピアノを弾く時は最初にスケールを弾きますが、スケールを弾くだけでも心が弾みます。

みなさんも、ハーモニーを感じながら楽しくスケールを弾いてみせんか♪

ドレミレッスン音楽教室では、ピアノを楽しく演奏できるようになる方法を日々探しながらレッスンをしています。

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最後までお読みくださってありがとうございます♪

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