松岡亜紀子
2021年4月、大泉学園にピアノ教室をオープン
長年勤めていたヤマハ音楽教室のピアノ科講師を退任し、大泉学園に新しくピアノ教室『ドレミレッスン音楽教室』をオープンしました。
教室のコンセプトは『音を楽しむ音楽教室』。音楽の楽しさをひとりでも多くの人に伝えたいという思いを込めて、私自身も楽しみながらレッスンをしていきたいと思っています。
5歳よりピアノを始める
当時住んでいた社宅でピアノ教室に通うのが流行っていて、幼なじみ達もみんな通っていたので、自然とピアノを習い始めました。
高校からピアノ専攻でした
中学3年生の進路相談の時に、その時第一志望にしていた学校を受けるには、内申点が1点足りないと言われました。
そして担任の先生から
「あなたはピアノが上手だから、音楽科を受けたらどうかしら?」
と提案され、すっかりその気になって受けることにしました。
でも、音楽科には実技のテストがあるのですが、そのための準備などもちろんしていないし、それどころか受験のために半年前にピアノを辞めてしまっていたのです。
そのため、受けることを決めてから、最後の発表会で演奏したベートーヴェンのピアノ・ソナタ第17番「テンペスト」を猛練習しました。
それと同時にソルフェージュのレッスンに通って、聴音の特訓を受けました。
そして、無事に音楽学科に合格して通うことになったのが、音楽の道へ進むようになったきっかけです。
もし、担任の先生が別の先生だったり、担任の先生からの提案がなければ、今とはまた違う人生だったかもしれません。
高校生の時に洋楽に目覚める
音楽科の生徒だった高校生の時に洋楽に目覚め、スタジオミュージシャンに憧れるようになりました。
なので、高校を卒業したらプロミュージシャンの専門学校に進みたいと思っていましたが、母に猛反対されました。何度頼んでもダメでした。
その時の母(音楽は素人)の言葉です。
「あなたはまだ音楽の基礎が出来上がっていません。基礎をもっと身につけるために音大に進んで、あと4年クラシックの勉強をしなさい」
子供だったので、そこまで猛反対されては音大に行くしかないと諦め、武蔵野音楽大学 音楽学部 ピアノ専攻を受験することを決意。(友達が一番多く受験した学校でした)
そして密かに、もう1校受験するのは、自分の希望により近い学校がいいと思って、必死になってあらゆる学校を調べました。(音楽大学は実技試験があるので、何校も受験することはできません)
調べていくうちに、音楽大学だけではなく、普通大学に音楽学科が存在することを知りました。
そして、日本大学芸術学部のことを知り、音楽以外の芸術関係のいろいろな科があったり、シンセサイザーやジャズの授業があったりして(今もあるかはわかりませんが)楽しそうだと思い、もう1校はここにしようと思いました。
受けると決めてからは、自分なりに努力をして、両方とも無事に合格しました。
どちらの学校に進学するか選ぶ時は、少し悩みましたが、自分に合ってるのは日本大学芸術学部だと思い、日本大学に入学することにしました。
ピアノの練習とバンド活動の両立
大学在学中はオリジナルバンドにキーボードとして加入し、ライブ活動等を行いました。
クラシックの曲のようにきちんと楽譜になっていないので、デモテープを聴いて耳コピしたり、コードを覚えたり、クラシックにはない楽しさがありました。
月1回のライブ活動があったり、プロのミュージシャンの前座をしたりと、わりと活動的なバンドではありましたが、よくありがちな、方向性の違いでバンドは解散しました。
ピアノコースなので、もちろんピアノのレッスンも毎週ありますし、定期的にピアノの試験もありました。
今思い返してみて、よく両方できたなと思います。若いって素晴らしい‼︎
ヤマハ音楽教室での経験を経て
卒業後少しの間、グルメ雑誌編集プロダクションでアルバイトをする、音楽のない生活を送っていました。
小さな編集プロダクションだったので、やることが多く、帰りが遅くなることも多かったです。
そんな生活に疑問を感じ、やはり自分の生活に音楽は欠かせないものだと思うようになりました。
そして、ヤマハ音楽教室でピアノ講師として勤務するようになりました。
最初の頃は手探り状態で、どうやって教えるのがベストかわかりませんでしたが、自分が教えている生徒さんが上達していく様子を見るのはとても嬉しかったのを覚えています。
ヤマハ音楽教室では、他の先生とグループを作って研修をしたり、勉強の場がたくさんありました。様々な講座も受講しました。そして、講座からたくさんのレッスンへのヒントをもらいました。これは、私の財産だと思っています。
ヤマハ音楽教室でピアノ科講師として働きながら、クラブのピアニストや生オケ伴奏のアルバイトをして、クラシックだけでなく様々なジャンルの音楽に親しみました。
生オケ伴奏のバイトでは、バンドでコードを覚えたのが役に立ちました。
ロシア奏法と出会って
2016年10月にロシア奏法によるピアノ教本『はじめの一歩』を使ったセミナーを受けました。
そのセミナーに感銘を受け、2016年11月からグループレッスンにてロシア奏法・シコーラ(ピアノ奏法導入段階の教授法)を古畑由美子氏に師事し、より美しい音色づくりを学んでいます。
ピアノを響きを大切にして、美しい音色に前よりもこだわるようになって、より一層ピアノが好きになりました。
これからもずっと
音楽を好きになって、ピアノを好きになって本当に良かったと思っています。
そして、これからもずっと、音楽にあふれた生活をしていきたいと思います。
茨城県立水戸第三高等学校 音楽科 ピアノ専攻卒業
日本大学芸術学部 音楽学科 ピアノコース卒業
ヤマハ音楽振興会PSTA認定講師
ヤマハピアノ演奏グレード13ー11級認定試験官
PTNA全日本ピアノ指導者協会指導者会員